〖スマイスター〗売却情報の露出

不動産の広告は「広く、多く」すれば高く売れるのでしょうか。

を検討する方の多くが「水面下の情報」を希望します。 不動産を売却する場合、不動産会社は広域に広告活動を行なうことで買手を募ります。新築分譲マンションや中古住宅、収益不動産など、チラシや新聞広告、インターネット広告等では不動産売却情報が毎日溢れています。

不動産売却情報が広く発信される理由として、

  1. 売主は少しでも高値で売却したい
  2. 高値売却の確率を高めるには、数多くの買手候補を見つけることが必要である
  3. 優良な買手は特定できないため、不特定多数に対する広域な広告媒体で発掘するしかない、

等があります。

確率で考えれば理にかなっていますが、一方で様々な事情で広告はもちろんのこと、広く人目にさらされることを嫌う売主も数多くいます。たとえば相続不動産や任意売却不動産です。相続した実家や先祖代々の土地等を売却する場合やローン支払いが滞って任意売却する場合は、世間体もあり、こっそり売却したい人は多くいます。

売却情報は「周知され過ぎる」と価値が下がる?

不動産広告のしかたに関しては、賛否が分かれるのも事実です。不動産の購入を検討する方の多くが「水面下の情報」を希望するという声もあります。広告でよく見かける物件情報を見ると冴えない表情をする人も少なくありません。

これは、何を意味しているのでしょうか?

不動産業には、情報産業としての側面があります。不動産会社は、収集した物件概要や取引条件等の情報を消費者に発信し、消費者はこれらの情報をもとに購入するか否かを検討します。そして、情報発信の手段である不動産広告は、あまり露出や拡散が行き過ぎると、見る側が情報自体に慣れてしまい新鮮味が薄れてしまうことも少なくありません。

消費者の心理としては、「頻繁に目にする – 売れ残っている」と思い、「周囲が手を出さないということは、自分が気づかないだけで何か問題があるのか?」と疑問を持ち始めることさえあります。

とくに横並び意識が強いわが国では、「周囲が買わないもの =価値が低いもの」となって、ますます売れにくくなり、手垢のついた物件の価格はどんどん下がってしまうことさえ少なくありません。

不動産情報の露出や拡散のさじ加減は、物件価値を左右するといえるでしょう。